上司の赤思考が青思考を退職させることがある

赤(社交型)思考は「人と人との関係性を重視する」脳で、意思決定の中心には人の気持ちがあります。常に人の「気持ち」が気になる思考です。 そのため、ビジネスメールであれば時候の挨拶や、近況報告等、メールの主題とは異なる内容を記載する傾向がありますし、絵文字を使いたいと考える傾向もあります。

ある企業の事例ですが、赤顕性の上司が、赤潜性且つ青(分析型)顕性の部下にメールの書き方でこんな指導をしていました。 「君のメールは冷たすぎる。ビジネスの本題を書いている部分の前か後に、自分の近況報告をいれたり、絵文字を入れないとお客様との距離が近づかないのでダメだ!」 赤潜性で青(分析型)顕性であれば、ビジネスにおけるメールには必要最低限のことだけを書いて欲しく、そうした主題に関係のない情報は無駄であり、邪魔であると感じることがあります。

これは、部下だけではなくお客様でも同じです。 この企業ではこうした指導を青顕性の部下にやり続けた結果、その意味がよくわからない青顕性の人達は、その指示を馬鹿馬鹿しいと感じ、次から次へと退職してしまい、青顕性社員がゼロとなってしまいました。

赤(社交型)思考顕性上司が気をつけるべきこと

赤潜性は「メールにおいて時候の挨拶や絵文字は無駄」と考える傾向があります。もし、青顕性且つ赤潜性のお客様に対して、必要な情報としては3行で済むメールが、時候の挨拶や近況報告が入り10行になっていた場合、このお客様からの信用を失います。

人は誰もが自分と普通が同じと考えようとしますが、EGはそうではないと教えてくれます。 メールを受け取る相手に合わせて、相手が喜ぶメールの書き方をするのが最も成果を出しやすい方法です。

部下にメールの書き方を指導するのであれば、メール受診者のプロファイルを分析して、「このプロファイルであれば、○○を好む傾向があるので、こんな風に書いて下さい」とアドバイスしてあげてください。

赤(社交型)潜性の部下が気をつけること

赤顕性の上司は「人間関係」こそが営業で最も大切なことであると考える傾向があります。赤脳が考える人間関係は「仲良し」「気遣いをできる」関係であることが多く有ります。場合によっては「無駄なこと」をたくさんすることが「気遣い」であり、相手に対する「真心」が通じることであると考えている赤脳も少なくありません。

同様に、部下に対しても「早く上手に人間関係を構築できるスキルを身に付けさせてあげたい」と心の底から親切でアドバイスをしてくれています。 赤脳から指導された方法を使えば、たとえ赤潜性であっても、赤脳の心を掴むことが出来るはずです。その方法を身に付けることが出来ると考えてはいかがでしょうか?  

  エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。

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