思慮深いとは限らない

エマジェネティックス®の資料を見ると、自己表現性左寄りの説明で「思慮深い」と記載されたものを見ることがあります。 ここだけを見ると、自己表現性左寄りは思慮深いと考える人がいますが、必ずしてもそうではありません。 自己表現性左寄りは、思慮深く「見える」とは言えますが、思慮深いとは言い切れません。

geralt / Pixabay

行動特性は、どのように行動することを好むか、どのように行動しがちか、どんな環境を好むか、他人からどう見えるか?を表しています。

  自己表現性左寄りは、自分の感情や意見を世界に向けて発信したいとはあまり思っていないので、口数が少なく、感情表現も穏やかな傾向があります。 話し声も小さな声になりがちで、目立つことを好みません。 静かな環境で過ごすことを好み、大勢の人達よりも少人数でいることを好む傾向があります。 人と関わり合いたいとはあまり思っていないこともあり、一人で集中して仕事をすることを好むことも多いと言えます。

  こうした特徴のある人は、他人からみれば「思慮深い人」に見えることでしょう。 ですが、当の本人が本当に思慮深いかどうかはわかりません。

  同じ理屈で、自己表現性右寄りは「目立ちたがり屋」に見えることがあります。 これは自己表現性右寄りの次のような特性からそのように「見える」のです。

  自己表現性右寄りは、自分の感情や意見を世界に向けて発信したいとは強く思っていますので、口数が多く、声も大きくなりがちで、感情表現も豊かな傾向があります。 賑やかな環境で過ごすことを好み、少数よりも大人数でいることを好む傾向があります。

人と関わり合いたいとは強く思っているので、積極的に話しかけていくことも珍しくなく、一人よりは大人数で話をしながら仕事をすることを好みます。 さらに、目立つことにストレスを感じないことから、上記のような行動をとることで、「目立ちたがり屋」に見えるのです。 しかし、当の本人は目立ちたいと思っているとは限りません。  

行動特性を正しく捉えることで、エマジェネティックス®を正しく活用できるようになります。 他人からどう見えるか?ということと、本人が本当にそんな人であるか?は異なることを覚えておいて下さい 。

エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。

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