受け身とは限らない

エマジェネティックス®の資料を見ると、自己主張性左寄りの説明で「受け身」と記載されたものを見ることがあります。 ここだけを見ると、自己主張性左寄りは受け身であると考える人がいますが、必ずしもそうではありません。 自己主張性左寄りは、受け身であるように「見える」とは言えますが、受け身であるとは言い切れません。

Alexas_Fotos / Pixabay

行動特性は、どのように行動することを好むか、どのように行動しがちか、どんな環境を好むか、他人からどう見えるか?を表しています。

  自己主張性左寄りは、自分の考え、意見、感情、信念を通したいエネルギーが少ないということです。 自分の感情や意見を相手に受けいれて欲しいとはあまり思っておらず、もめるくらいであれば意見は言わないでおこうとする傾向があります。

無理に意見を通して争いになることを避け、平和的でありたいと考えます。 人を引っ張っていく事はあまり好まず、もめずに人に着いていくことを好むことが多いです。 何かを始める時も、失敗をしたくないと考え、正しく確実に実行したいと考える傾向があります。

そのため、自分の考えが正しいかどうかを他人に確認し、背中を教え欲しいと思うことも多いですし、何かを始めるときにはしっかりと準備をして失敗する確率を減らしてから、自分のペースでゆっくりと進めたいと考えることが多い特性です。 拙速に何かをすることはなく、もめ事になることを避けて通るのですから、こうした特徴のある人は、他人からみれば「思慮深い人」に見えることでしょう。

しかし、当の本人が本当に思慮深いかどうかはわかりません。   同じ理屈で、自己主張性右寄りは「けんか早い人」に見えることがあります。 これは自己主張性右寄りの次のような特性からそのように「見える」のです。  

自己主張性右寄りは、自分の感情や意見を相手に受けいれて欲しいとは強く思い、もめてでも意見を通したいと考えることも多く、そのための議論を歓迎する傾向があります。 無理に意見を通しても、自分が良いと思っている事は他人にとっても良いことだと考えることが多いため、どんどん全体をリードしていこうとする傾向があります。

何かを始める時も、とにかく早く成果を出したいと考え、準備もそこそこにまずはやってみようとすることが多いと言えます。 速いペースを好み、追い詰められるとパワーが出てきます。 何かあれば、強く相手に自分の意見に同意を求めますし、議論を歓迎する姿を見ると、もめ事をわざわざ引き起こしているように見えることもありますので、こうした特徴のある人は、他人からみれば「けんか早い人」に見えることでしょう。 でも、当の本人が自分は「けんか早い」と思っているとは限りません。

  行動特性を正しく捉えることで、エマジェネティックス®を正しく活用できるようになります。 他人からどう見えるか?ということと、本人が本当にそんな人であるか?は異なることを覚えておいて下さい  。

エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。

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