左寄りの反対が右寄りというわけではない

左寄りの反対が右寄りというわけではない

エマジェネティックスで示される特性は、0~33パーセンタイルを「左寄り」、34~66パーセンタイルを「真ん中」、67~100パーセンタイルを「右寄り」と呼んでいます。

左・右 という呼び方をしているので、右寄りは左寄りの反対、左寄りは右寄りの反対と誤解している方が多くいらっしゃいます。

左寄りが○○を好きなら、右寄りは嫌いというわけではないことを覚えておいてください。

 

自己表現性の左寄りと右寄りについてのよくある誤解

自己表現性は、自分の感情を他人や世界に対して発信しようとするエネルギーの量を表しており、他人と関わり合おうとするエネルギー量でもあります。

自己表現性左寄りは、何か思ったことがあったとしても、その感情を顔や口にだすことはあまりありません。

見方を変えると、他人と関わり合うことになる感情表現をしない傾向があると言えます。

他人と関わり合おうとするエネルギーは大きくないので、目立つことは避けようとする傾向があります。

感情面では、目立ちたくないと考えることが多いです。

そのため、「自己表現性右寄りは目立ち”たい”に違いない」と誤解している人が多くいらっしゃいます。

実際には、自己表現性右寄りは、目立ち”たい”わけではなく、「目立っても平気」というだけです。

 

自己主張性左寄りと右寄りについてのよくある誤解

自己主張性は、他人に自分の考えを受け容れて欲しいと感じる頻度、または、そのエネルギーの強さを表しています。言い方を変えると、自分の考え、信念、意見をどのようなスタイルで実現させたいか?を表しています。

自己主張性左寄りは、揉めないようにすることを優先させ、右寄りは早さを優先させるというスタイルの違いです。

自己主張性左寄りは、もめるようなことになるのを避けて実現させようと行動します。急がなくても良く、揉めなくて構わない。いつか実現すればよいと思っているけれども、平和的に進めようと行動します。

対して、自己主張性右寄りは、たとえもめ事が発生しようとも、早く自分の考えを実現させようと行動する傾向があります。

これらの違いから、左寄りは争い事を嫌い、右寄りが争い事や勝負を好むと誤解している人がいます。

確かに、左寄りは争い事を避けようと行動しますし、争い事はない方がよいと考える傾向がありますが、右寄りが争い事や競争をしたいと考えているわけではありません。競争するなら勝ちたいと考える傾向はあります。でも、競争を求めているわけではないのです。

 

柔軟性の左寄りと右寄りについてのよくある誤解

柔軟性は異なる状況や行動、意見を受け容れようとするエネルギーとされています。見方を変えると、変化を受け容れるためにかかるストレス量の違いです。

左寄りでも右寄りでも柔軟に対応しますが、右寄りは変化を受け容れることにストレスを感じることが少なく、右寄りはストレスを感じる量が大きいとは言えます。

柔軟性左寄りは、自分が既に決めていることについて、変化させなくてはならないという状況になったとき、変えなくて済むなら変えたくないと感じることが多く、他人からも、変えたくないと感じているように見える行動をとる傾向があります。

そうした変化にはエネルギーを要し、時間がかかる傾向があることから、変化を嫌うように見えます。

そのため、柔軟性右寄りは、「次々と変化させたいのだろう」と考えている人がいますが、必ずしも正しい理解とは言えません。

柔軟性は、自ら引き起こす変化ではなく、他人や状況からもたらされる変化に対するストレスの度合いであるためです。

従って、柔軟性右寄りであっても、状況の変化がなく、他人の異なる意見を耳にすることがなければ、変化させたいと思うわけではありません。

そうした変化をしなくてはならない状況になったときに、ストレスなく受け容れるというだけです。

 

このように、左寄りと右寄りが「反対」の関係にあるわけではありません。

対称的ではありますが、反対ではないことを押さえておいてください。

 

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