こんにちは、梶原です。
私の実家は果樹園で、梨を育てています。
3月に入ると、梨園は白い花で満開になります。

サクラより少し早く咲くこの花を見ていると、ふと考えることがあります。
「人生にも季節があって、いつでも収穫できるわけではない」
今回はこんなテーマで書いてみたいと思います。
どんな果物や作物もそうですが、梨を育てるのって本当に手間がかかるんです。
冬には枝を剪定し、春には咲いた花びらに一つずつ筆で花粉をつけ、受粉させます。
夏は葉の様子を見ながら病害虫の対策をし、ようやく秋に収穫を迎えます。
でも、収穫の成功は保証されていません。
春に霜が降りたり、夏に台風が来たりすると、実が落ちたり傷ついたりしてしまう。
それでも農家は、毎年変わらず準備をします。
なぜなら、収穫の喜びがそれだけ大きいことを知っているから。
そして“今”に手を尽くす以外に道はないとわかっているからです。
梨が、収穫できるのは一年のうちほんの数か月ほど。
それ以外の時期は、ずっと準備と手入れに追われます。
でもこれって、仕事や人生にも通じるところがあると思いませんか?
私たちはつい、「努力すれば、すぐに結果が出るはず」と思ってしまいがちです。
でも、それは人生の「季節」を無視した考え方かもしれません。
春に種を蒔いたばかりなのに、「まだ実がならない…」と落ち込んだり、
夏の途中で「意味あるのかな?」と不安になったりするのは、きっと自然なこと。
でも、それは単に「まだ季節が来ていない」だけなのだと、私は考えるようにしています。
農業では、どんなに急いでも収穫を早めることはできません。
私たちの人生もたぶん、「自分がいつ収穫できるか」をコントロール出来ないんです。
人生の季節は、数カ月単位かもしれないし、数年単位かもしれない。
収穫の大きさやタイミングも人それぞれ。
なので同じように、仕事でも人生でも、「今すぐ結果がほしい」と焦ることがあっても、
「もしかしたら、まだその時期じゃないのかもしれない」と思えれば、
少し心が軽くなりますし、今やるべきことを考えるきっかけになります。
そして、どれだけ準備をしていても、霜や台風といった環境要因に左右されることがあります。
人生でも、自分の努力だけではどうにもならない逆境に直面することがありますよね。
でも、だからといって何もしないわけにはいきません。
収穫の時期が短いからこそ、その一瞬のためにできる限りの準備をしておく。
それが、次の年の実りに繋がるからです。
毎日、同じ時間に出社して、日が暮れ始めた頃に帰る。
そんな日々を送っていると、正直なところ季節の移り変わりには鈍感になります。
こうして季節の移り変わりに鈍感でいると、いつか「人生の季節」にも気づけなくなるんじゃないか、と思うことがあります。
もし、今が人生の春だったら?目の前に土が広がっているのに、種をまくことを忘れていたら?
そんなことを考えると、少し怖くなりました。
最後に、
農業を見ていると、
「どんなにうまくいかない年があっても、土壌はまた巡る」 ということに気づきます。
✔ 去年ダメだった木が、今年は豊作になることもある
✔ 逆に、去年うまくいった木が、今年は思ったより実をつけないこともある
一見、目には見えなくても、土の中では少しずつ栄養が蓄えられ、
次の実りへと繋がっているのです。
同じように、自分の心の中にも、目には見えなくても何かが育っていると信じたい。
だからこそ、人生の春や夏を逃さないために、今をじっくり耕してみようと思います。
そして、収穫の後も手を止めず、次の準備を始める――。
それが梨農家から学んだ、私の「人生の心構え」です。

【プロファイル】
緑・赤・黄色の3色顕性、自己表現性・左寄り、自己主張性・左寄り、柔軟性・真ん中

