抽象的な「ことば」は思考特性によって解釈が異なる
エマジェネティックス®をやればやるほど「ことば」の使い方の重要性に気づきます。
特に抽象的なことばは思考特性によって微妙に意味が違うのです。
たとえば、会話の中で「なぜ?」と聞かれたとしても、発言者の聞きたいことと、質問された人の解釈に違いが生じることがあります。
以下の様な場合があるのです。
青:合理的、論理的理由、目的を指して言っている
緑:過去に決められたルールやガイドライン、過去の経験を指して言っている
赤:誰が喜ぶのか(悲しむのか)を指して言っている
黄:何が変わるのか?どこが新しいのか、他人とどんなところが違うのか?を指して言っている。
そのため、次のようなことが起こることがあります
青顕性の上司:「なぜ、そんなことをしたの?(単に判断した根拠を知りたい)」
赤顕性の部下:「○○さんが喜ぶと思ったからです(感情について回答)」
青顕性の上司:「なぜ、○○さんが喜ぶと思ったの?(単に判断した根拠を知りたい)」
赤顕性の部下:(うっ・・・詰められている!)「○○さんが以前に・・とおっしゃってたからです」
青顕性の上司:????(合理的理由になっていない・・・・)
あるいは、こんなことがあるかもしれません。
緑顕性の上司:「なぜ、そんなことをしたの?(どんなルールに基づいて判断したのかを知りたい)」
黄色顕性の部下:「今までと違う方が喜んでもらえると思って・・・(従来と異なる方が良いでしょう?と思って回答)」
緑顕性の上司:「変更する手続きはどうなっていたっけ?(単にプロセスを知りたい)」
黄色顕性の部下:(うっ・・・詰められている!)「すいません。サッと変えました。何か問題がありましたか?」
緑顕性の上司:????(どんなプロセスでやったのかわからない。質問の答えになっていない・・・・)
結論:どんな特性でも理解できる「ことば」を選びましょう
できる限り、どんな特性でも理解できる「ことば」でコミュニケーションをとりましょう。
だれしも、自分の特性の「普通」で発言をしますが、同じ言葉でも、意味が異なることがあるのです。
どんな特性にでも共通の理解に至る言葉を選ぶことが出来れば、最強です。
難しければ、異なる表現で言い換えてみましょう。
例えば、「なぜ?」と聞く代わりに、以下の様に聞けば通じるのではないでしょうか?
合理的、論理的理由、目的は何ですか?
どんなルールやガイドライン、過去の経験に基づいているのですか?
誰が喜ぶ(悲しむ)?
何が変わる?どこが新しい?、他人とどんなところが違う?
エマジェネティックス マスターアソシエイト
エマジェネティックスインターナショナル ジャパン COO
株式会社EGIJ 取締役副社長
略歴:大阪大学工学部(品質評価工学専攻、卒論テーマ:「ビーム要素を用いた有限要素法解析による繊維強化複合材料剥離進展シミュレーション」)卒業後、商社にて鉱産物の輸出入に携わる。
IT系ベンチャー企業役員を経て独立、10年間経営した会社を倒産させた後に株式会社EGIJに参画。
日本におけるエマジェネティックス普及のために奔走中。