人はなぜ、他人に悪感情を抱くのか?

人はなぜ、他人に悪感情を抱くのか?

仕事や日常生活において、自分以外の誰かとコミュニケーションを取らないということは有り得ません。
ヒトは社会を形成し、社会の中で生きている動物だからです。
社会の中で生活するため、「言語」が発達し、意思疎通をスムーズに行う能力を得ました。

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ところが、コミュニケーションの相手に対して、良くない評価をしたり、悪感情を抱いたりすることがあります。

「あの人は非常識だ」
「あいつには話が通じない」
「○○するなんて、信じられない(ダメな)奴」
「こんなこともわからないって、バカなの?」

誰しも、そのように感じることがあるでしょう。
ところが、そのように感じた相手について、自分以外の別の人は全く異なる評価をしていることも珍しくありません。

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なぜ、そんなことが起こるのか?
それをエマジェネティックス®が教えてくれます。

ヒトの脳には、意識しない時に使われる脳があります。
逆に、意識しなければほとんど使わない脳があります
しかも、意識的に行動できる時間は極めて少ないという研究結果が多数発表されています。
ある研究では、意識的な行動は1~3%に過ぎないとされていますし、別の研究では1日のうち8分しかないとされています。
過去に出版された書籍でも、5%未満とか、10%に満たないと言われていることが多いです。
実際には具体的数字を測定することが難しいため、学会等で明確に○%という合意をとれた明確な数値があるわけではありません。
ただ、10%を超える時間、意識的に行動できるとされた研究や書籍をみたことがないので、意識的に行動できる時間は10%に満たないとしてよいと思います。

私達は、この「ヒトが意識的に行動できる時間が全行動の10%未満である」という事実を理解する必要があります。
自分も他人も、意識的に行動していることは非常にレアであるということです。
逆に言えば、悪感情を抱く行動や発言の90%以上は、相手が意図したものではなく、「無意識のうちに行われた行動」であるということです。

エマジェネティックス®・プロファイルは、この無意識下で人がどんな行動を取りがちで、どんなことを重視するのかを示しています。
無意識下での行動の原因が示されているのです。

 

ある人の発言や行動は、その人の特性から考えれば、「当たり前」の行動なのです。
無意識下での行動なのでそこに悪意はありません。
その特性にとっては「普通」の発言や行動です。

そして、特性が異なると心地よいと感じる行動や、重視するポイントが異なります。
相手の行動が、自分の特性にとって心地よくない行動である場合、「嫌だな」とか、「ダメな奴」と感じてしまうわけです。
自分が重視するポイントに触れず、自分にとって重視していないことを重視した発言や行動をみると、「話が通じない」「常識がない」「嫌な人」「ダメな奴」と感じてしまうわけです。

ところが、こうした評価は、相手の特性と似た特性の人から見ると全く異なるものになります。
相手をプラス評価し、「皆まで言わずとも通じる優秀な人」「素敵な人」と感じることが多いわけです。

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エマジェネティックス®では、意識しない時に使う脳を「特性(Preference)」と呼び、「利き」「顕性」という表現をし、意識しなければほとんど使わない脳を「利きではない」「潜性」と表現しています。
忘れてはならないのは、こうした他人に対する評価も、自分の「特性」によって「無意識に」行われているということです。
これは、「Unconcious Bias (無意識の偏ったモノの見方)」と言われています。
行動の90%以上が無意識下である以上、ヒトはこの「Unconcious Bias (無意識の偏ったモノの見方)」から逃れることはできません。

これが、他人に対して悪い評価をしたり、悪印象を抱いてしまう原因です。

行動している人も、評価している人も、どちらも自分の「普通」で無意識に行動し、判断しているのです。
脳がそのようにさせているのです。

ですが、エマジェネティックス®は、異なる特性に助けてもらっていることがあること、異なる特性が見方になってくれると、最強であることも教えてくれます。
その人は、自分にとって苦手なこと、ストレスに感じていることを、得意に感じていたり、ストレスフリーであるはずです。

よって、同じチーム内、組織において、「嫌だな」とか、「駄目な奴」と感じた場合は、相手のプロファイルと自分のプロファイルを見てください。
そうした悪感情を抱いた原因は、自身と相手のプロファイルの違いによるものであることがわかるはずです。
他人に対する評価が、自分の「Unconcious Bias (無意識の偏ったモノの見方)」によって引き起こされていることに気付くはずです。
そして、相手の発言や行動は相手にとって悪意はなく、普通のことでしかなく、その普通によって助けられることがあると認識できるはずです。

そして、ヒトが意識的に行動できるのは10%に満たないので、相手に対して悪感情を抱かせない行動を常にとれと要求しても、ほぼできないということも理解しておかねばなりません。
その要求そのものも、「Unconcious Bias (無意識の偏ったモノの見方)」によるものであることも覚えておいてください。
その要求は、「他人に自分の普通を押しつける行為」なのです。

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「夜」を暗く、恐ろしい時間と捉えるのか、明るい朝を迎えるための準備期間、至極の休憩を取れる機会と捉えるかは、視点の違いでしかありません。
太陽の反対側で、日の光が当たらないという物理現象は全く同じなのに、視点が変わることで捉え方が変わります。
特性が異なれば、視点が変わり、ヒトに対する評価、考え方も変わって当たり前です。

エマジェネティックス®は、このようにヒトにより考える「普通」が千差万別であり、ヒトは多様であるということを教えてくれます。
そして、多様であるからこそチームや組織の力が大きくなることを教えてくれます。

チーム力に関する様々な研究でも、多様性を活かすチームが最も成果を上げやすいことがわかっています。
エマジェネティックス®が示す一人一人の個性の違いを認めることは、多様性を認めることです。
この多様性を認めること、多様性を受け容れること、○○でなくてはならないという自分の普通を押しつけることから解放されることは、「心理的柔軟性を広げる」と表現されます。
他人に対して悪感情を抱くのは、他人と自分との違いを認めず、多様性を受け容れていないこと、つまり、「心理的柔軟性が狭い」ことによって起こっているのです。

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心理的柔軟性は、「スキル」とされています。
誰でも訓練すれば心理的柔軟性を広げることが出来ます。
エマジェネティックス®を理解し、活用すれば、訓練などしなくても、自然と自分と他人との違いを受け容れることができ、心理的柔軟性を広げることになると思うのです。

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