エマジェネティックス®・プロファイルを見ると、その人がどんな行動をとることが多く、他人からどんな人と思われている可能性が高いのか、何を重視し、何を好きではないのかというその人の「特性」がわかります。
日本語で「特性」と言っていますが、英語では「Preference(好み)」とされており、能力ではなく単なる「好み」を表現しています。
したがって、プロファイルを見ても、何ができるか、何ができないのか?ということはわかりません。

好みの行動、思考しかわかりませんので、本来、そこに「良い」「悪い」はありません。
ところが、多くの人が、自分とは異なるプロファイルの人の行動や発言、人物を「悪い」評価をすることが多く、似ているプロファイルのヒトの行動や発言、人物を「良い」評価をしてしまうことが分かっています。
しかし、この「良い」「悪い」は、評価者のバイアス(偏見)であり、「主観」です。
同じ特性を見ても、人によって「良い」か「悪い」か、どのように感じるのか、どう評価するかは異なりますから、唯一絶対の「善」はありません。
それなのに、人はつい「善・悪」で物事を判断してしまうことが多いのです。

例えば、マグカップに光があたれば、当然影が映ります。
この写真の左側からマグカップを見れば、光輝くマグカップが見えます。
しかし、右側からみれば影しか見えません。
同じマグカップなのに、どこから見るかによって、全く異なって見えるわけです。
エマジェネティックスの特性が異なると、視点が変わり、見え方が変わり、当然、評価も変わります。
それは、このプロファイルがどのように「認知」しているか、どのように「感じる」ということであり、客観ではなく主観であり、評価者のバイアスがかかっています。
エマジェネティックス®を活用するコツは、可能な限り主観からもたらされるバイアス(偏見)を排除し、客観的に「特徴」を見ることです。
光のあたっている側を見るのか、影を見るのかは、主観が影響しています。
そこで、プロファイルを通じて客観視して、まずは客観的事実に集中するのです。
その上で、その「強み」の側面に着目します。
自分のことも、他人のことも「強み」に着目することで、チームの「個」が強くなり、個の強みがチーム力を高めます。
個の強み、自分の強みをチームのためにどう活用するか、どうすれば、その強みで他人の役に立てるか、喜んでいただけるのか?が明確になります。
自分以外のメンバーの強みを、どうすればもっと活かすことができ、チーム力が高まるのかが一目瞭然になります。
さらに、メンバー一人一人の強みを、どうすれば延ばすことができるのか、どうすれば、互いに補い合い、成果を出せるのかがわかります。
この、チームメンバーが、チームにどのように関わり合い、影響を及ぼし合うのかは「チームダイナミクス」と呼ばれています。

エマジェネティックス®は、優れたチームダイナミクスを作り、チーム力を高めていくのです。
そのためにも、物事には物事は陰と陽の両面で成り立っていることを理解し、主観から客観に視点を移し、事実を確認した後に「強み」に着目するようにしてください。
そうすることで、自然と多様性を受け容れることができ、心理的柔軟性が広がります。
このように、自分の主観である「○○であるべき」を捨て、客観的に物事を捉えるようにすることを、「心理的柔軟性を広げる」と言います。
あるがままを受け容れ、「善/悪」ではなく、多様な価値観、判断基準を受け容れるスキルです。
多様な社会、多様なチームにおいては、この心理的柔軟性を広げる必要があります。
心理的柔軟性が広がれば、心理的安全性が高まり、チームダイナミクスが向上し、チーム力、組織力が高まるのです。
チーム力を上げていくためにも、物事には裏と表があること、それをあるがままに受け容れること、多様性を認め、活用していくスキルを磨きましょう。

エマジェネティックス マスターアソシエイト
エマジェネティックスインターナショナル ジャパン COO
株式会社EGIJ 取締役社長
略歴:大阪大学工学部(品質評価工学専攻、卒論テーマ:「ビーム要素を用いた有限要素法解析による繊維強化複合材料剥離進展シミュレーション」)卒業後、商社にて鉱産物の輸出入に携わる。
IT系ベンチャー企業役員を経て独立、10年間経営した会社を倒産させた後に株式会社EGIJに参画。
日本におけるエマジェネティックス普及のために奔走中。

