心理的柔軟性とアンガーマネジメント、そしてエマジェネティックス®

心理的柔軟性とアンガーマネジメント、そしてエマジェネティックス®

前回のブログ投稿(エマジェネティックス→心理的柔軟性→心理的安全性)では、心理的柔軟性とエマジェネティックス®の関係について述べました。

もう少し、心理的安全性と心理的柔軟性の関係、そして、「アンガーマネジメント」について、個人的見解をまとめておきたいと思います。

以前にも記載しましたが、Google において人材開発や組織改革の分野で活躍し、心理的安全性についての実践者であり研究者として名高い ピョートル・フェリクス・グジバチ さんは、心理的安全性が高い組織のメンバーは、以下の状態となると言ってます。

  • 「自分らしく周りの人に接することができる」
  • 相手と意見が違ったなら、対立を恐れずに「自分はそうは思わない」とはっきりと自分の考えを伝えられる
  • 相手が間違っていたり、至らないと思うところがあれば、「それは違うのではないか」とお互いに率直に言い合える

では、逆にこれができない状態になるのはなぜでしょうか?
おそらく、過去に以下のようなことを経験しているのではないでしょうか?

  • 自分らしく周りの人に接した時、「無知」「無能」「能力語りない」「駄目な奴」と評価されたと感じた経験がある。
  • 組織内で、自分とは異なる意見を言った人とわかり合えなかった経験があり、あの人は話を聞かない人だと判断している。
  • 自分なら絶対にしない振る舞い、行動をする人のことを「非常識」「駄目な人」「嫌な人」と感じ、腹が立った経験がある。

こうした経験があると、また過去と同じことが起こるのでは?と不安を抱き、自分らしく振る舞えず、メンバーと異なる意見をいえず、他人の意見の間違いを指摘したくないと感じているのではないでしょうか?

こうした経験では、おそらく、恐れや怒りの感情が湧いたのではないでしょうか?
自分の思ったとおりに物事が進まないとき、他人が悪いと断じることで、「怒り」が沸いてきます。
「怒り」の多くは「負」のエネルギーを多く持っています。
時として、非常に強いエネルギーであるので、上手に活用すればより良き成果に繋がるものの、使い方を間違うと、良くない結果に繋がると言われてます。
そのため、この怒り(=アンガー anger)を上手にマネジメントしようというのが「アンガーマネジメント」です。

日本アンガーマネジメント協会によれば、

アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではありません。違いを受け入れ、人間関係を良くする心理トレーニングです。

アンガーマネジメントとは(アンガーマネジメント協会WEBサイトより

怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。

とも記載されています。

さて、他人に向けられた怒りの感情は、他人を変えることができない以上、どうしようもないことが多いはずです。
そのため、仏教や、マインドフルネスでは、あるがままに受けいれるように推奨されます。(参照:仏教・マインドフルネス・アドラーの心理学そしてエマジェネティックス

心理的柔軟性は、どうしようもなく、変えようがないことをあるがままに受けいれる「スキル」とされています。
そのスキルを磨くことで、「怒り」の感情が湧きにくくなるわけです。
そして、スキルであるので、訓練によって受けいれ易くなります。

仏教では「修行」によって「悟り」の境地に達するようにされていましたが、エマジェネティックス®があれば、苦行なくても受けいれやすくなると思うのです。
なぜななら、エマジェネティックス®は、自分と他人は異なるのが当たり前、異なる意見をもっていること、他人が、自分では絶対にしない行動をするのは当たり前であることを科学的に明らかにしているからです。
そして、異なるからこそ自分が助けてもらっていることが多く、多様であるからこそより大きな力を発揮することができることも教えてくれます。

  • 組織内で異なる意見をもった人がいるのは当たり前
  • 自分は絶対にしない行動、振る舞い、発言をする人がいるのも当たり前
  • その違いこそが、組織の力である

こう思うことができれば、他人への怒りはなくなります
アンガーマネジメントの一部が、訓練なくても実現できるわけです。

そして、相手も当たり前だと感じてくれていると信じることができれば、「自分らしく周りの人に接することができる」ようになり、相手と意見が違ったなら、対立を恐れずに「自分はそうは思わない」とはっきりと自分の考えを伝えられるようになり、相手が間違っていたり、至らないと思うところがあれば、「それは違うのではないか」とお互いに率直に言い合えるようになるでしょう。

エマジェネティックス®の科学を組織メンバー全員が正しく理解すれば、アンガーマネジメントの訓練を容易にし、心理的柔軟性を簡単に広げることにつながります。
その先は、自然と心理的安全性が高い組織へと続いているでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です