2017年の10月~エマジェネティックス インターナショナル ジャパンでは、従来「優性」「劣性」と表現していたことばを「顕性(けんせい)」「潜性(せんせい)」と変更しました。 聞き慣れない言葉で意味がわからないというお声も戴いておりますが、変更したのには理由があります。
かつて、エマジェネティックスでは「意識しなくても普段から使おうとする脳」のことを「優性」「優位」と表現していました。 逆に、「普段は意識しないとあまり使おうとしない脳」を「劣性」と表現していました。
しかし、エマジェネティックス®では特性に優劣はありません。 優性・劣性という言葉を使うと、特性に優劣があるかのような誤解を招きます。 そのため、この言葉は適切ではないという意見が従来からありました。
では、なぜ「優性」「劣性」という言葉を使っていたかというと、遺伝学会の日本語訳をエマジェネティックス®でも採り入れたからです。 遺伝学会では優性遺伝、劣性遺伝という言葉が使われていました。 その日本語訳をエマジェネティックス®でも採用したのです。 ところが、その遺伝学会でも、優性遺伝、劣性遺伝という言い方は遺伝に優劣があるようで誤解を与えるという議論があり、 昨年(2017年)9月に、優性遺伝を顕性遺伝、劣性遺伝を潜性遺伝と表現するように変更しました。
この遺伝学会での用語の変更を受け、エマジェネティックス®でもその言葉の意味を検討しました。 顕性(けんせい):顕著に表れる性質 潜性(せんせい):(確かに存在するが)普段は表に現れず潜っている性質 この方が、エマジェネティックス®の概念をより正しく表現しているとの結論に至り、昨年10月より用語を変更させていただくことにしたのです。
優性遺伝・劣性遺伝という言葉は、義務教育の教科書でも使われていたこともあり、一般用語として浸透していますが、顕性遺伝・潜性遺伝ということばはまだ新しいため普及していません。 そのため、わかりにくいというお声があることは理解しています。
ただ、今後教科書でも顕性・潜性という言葉に切り替えていく方針と報道されています。 あと20年もすれば、顕性・潜性という言葉が、今よりは一般的な言葉になっているのでは?と考えています。
また、先に述べた通り、誤解を招く恐れのある言葉よりも、コンセプトを正しく表現している言葉を使うことの方が、エマジェネティックス®をお使いいただく方にとって有意義であると考え、今は普及していない言葉であっても、あえて、意味が正しく伝わりやすい「顕性」「潜性」という言葉を使わせていただくように変更させていただきました。
聞き慣れない言葉で戸惑われるかもしれませんが、「顕性」「潜性」という言葉を、是非覚えておいて下さい。
エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。