エマジェネティックス®研修を受講され、各特性について学んでいく中で、どうしても自分にとって潜性である特性については、正しく理解することが難しく、様々な誤解があります。例えば、構造型(緑思考)潜性の人からいただくコメントでよくあるのが「緑はまじめですよね?」というものです。
これは大きな誤解です。
構造型(緑)脳は、ルールやガイドラインを守りたいと考えます。逆に、ルールやガイドラインを逸脱しているとわかっていることを実行するのは非常に大きなストレスになります。
構造型脳(緑脳)を潜性としている人達の多くは、こうしたルールやガイドラインを、緑脳ほど重視しておらず、「たまには守らなくても良いだろう」と考えることがあります。
その普通を押しつけて、相手がルールを守りたいと言っていると「この人はまじめだ」と決めつけているのです。そもそも、「真面目」という言葉一つとっても、色によって解釈がことなります。
青にとっての「真面目」は、目的に向かって一直線に無駄なく行動することです。
緑にとっての「真面目」は、ガイドラインやルールから逸脱することなく行動することです。
赤にとっての「真面目」は、人の気持ちに寄り添い、不快な気持ちを与えないように気を配ることです。
黄にとっての「真面目」は、面白いことを追求していくことです。
ところが、悪い意味での「真面目」もあります。
この場合は「真面目」を褒め言葉ではなく、マイナス評価をしています。
青にとっての「悪い意味での真面目」は、目的を阻害するルールについて改正することなく遵守しようとする人のことを指します
緑にとっての「悪い意味での真面目」は、ガイドラインやルールから逸脱してでも目的を達成しようとする姿を見て言います。
赤にとっての「悪い意味での真面目」は、ものの言い方を考えずに合理的・論理的に正しいことを言う人を指していることが多いです。
黄にとっての「悪い意味での真面目」は、ガイドラインやルールを愚直に守ろうとする姿を見ると「まじめだ」と評します。
まじめという一言をとっても、時と場合によって、あるいは、それを発言する脳によって意味が異なります。そして、特性によってどうしたいかや、何を重視するかが異なります。
エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。