会議で意見が出ないという話は、様々な会社で耳にします。 実は、その理由の多くは「心理的安心感 (Psychological Safety)が担保されていない」ことが原因であると言えます。
誰しも自分の意見を否定されることを好みません。 自己主張性右寄りだと、自分の意見を否定されても、議論して自分の意見を通そうとすることが多いですが、自己主張性左寄りだと一度否定されると「もう2度と言わない」「言っても無駄だ」と感じて、ますます意見を言わなくなります。
会社内が自己主張性右寄りだけなら、確かに活発に意見が出るかもしれませんが、全員が自分の意見に固執することになって会議では何も決まらないということがあるかもしれません。
どんな組織も多様であることが素晴らしいわけで、自己主張性左寄りの方もいるからこそ議事進行できるのです。 では、自己主張性左寄りの意見が不要かというとそうでもありません。
自己主張性左寄りはもめるくらいなら言わないでおこうと感じますが、意見がないわけではありません。 自己主張性右寄りは組織を間違った方向へ引っ張ってしまうこともあります。 それを防ぐためにも、間違いであることを気づいている人の意見を聞くことが重要です。
ところが、前述のように自己主張性左寄りだと意見を持っていても、なかなかその意見を言ってくれません。 そうした方々の意見を聞くにはどうすればいいでしょうか?
それは冒頭で述べた「心理的安心感 (Psychological Safety)が担保する」ことです。 そのために重要な事は2つです
1.誰が発言しても絶対に否定しない
否定されるかもしれないと思うということは、「心理的安心感 (Psychological Safety)が担保されていない」ということです。 絶対に否定されないという安心感があれば、誰しも発言し易くなります。
ただ、一度でも否定された経験があると、「もしかしたら否定されるかも?」と感じてしまいます。 つまり、否定しないということを長期間に渡って実績を積み上げないと「心理的安心感 (Psychological Safety)」を得られませんし、一度でも否定されると積み上げた安心感が崩れることも有り得ます。
2.EGを活用して「良い意味で諦める」
エマジェネティックス®を理解すれば、自己主張性左寄りが、右寄りから否定されても、「あいつはそういうことを言う奴じゃん」と良い意味で諦めることが出来ます。 同様に、自己主張性右寄りは「やってしまった!」と気がつくことが多いでしょうし、気がついたらすぐに「ごめんなさい」と謝ります。 お互いがお互いのことを理解し、お互いに「良い意味で諦める」と、互いに思いやりが生まれ、意見を言いやすい環境になります。
エマジェネティックスを活用して、「心理的安心感 (Psychological Safety)を担保」できれば、自己主張性左寄りでも意見を出しやすくなり、より早く、より高い成果を上げることが出来るようになります。
エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。