自己表現性は自分の考えや感情を世界に発信したいエネルギーであり、人と関わり合いたいというエネルギーです。 自己表現性左寄りは、静かな環境で一つのことに集中して仕事をすることを好む傾向があります。 自己表現性右寄りは、賑やかな環境で多くの人と関わりながら仕事をすることを好む傾向があります。
これらのエマジェネティックス®の行動特性の違いも、誤解や偏見、不快感、不信感を抱く原因となっていることがあります。 これらは単なる「特性の違い」でしかありません。 自分の特性と異なる特性を見ると「ネガティブ」に見えることが原因です。
自己表現性左寄りは自分の感情や考えを世界に向けて発信したいエネルギー量が少ない特性です。 そのため、何かの考えがあってもじっくりゆっくり考えてから、少ない言葉で表現する傾向があります。 英語では「Think to Speak」と言われ、話をするために考える特性とも表現されています。 何かを話すためには、じっくりと考えてから話をしたい傾向があるので、少人数で静かな環境にすることが重要です。
これに対して、自己表現性右寄りは、自分の感情や考えを世界に向けて発信したいエネルギー量が多い特性です。 自分の考えを活発に表現出来ない環境はストレスを感じます。 英語では「Speak to Think」と言われ、考えるために話す特性とも表現されています。 考えをまとめるためにも、人と話をすることを好む傾向があるので、自由に話せる環境にすることが重要です。 これらの特性から、上司の特性によって、部下の評価が大きく分かれます。
自己表現性左寄りの上司が右寄りの部下をどう評価するか?
自己表現性左寄りの上司は、静かに一人で集中して仕事に取り組んでいるとき、真面目に全力で仕事をしていると感じ、高い評価を与えます。 しかし、自己表現性右寄りのように、人と話をしながら、賑やかな環境で仕事をしているのは、不真面目に見えたり、やる気がないと見えたりします。
自己表現性右寄りの上司が、左寄りの部下をどう評価するか?
自己表現性右寄りの上司は、仕事に「のっている」ときは声も大きく、たくさん会話をします。積極的に人と関わり合いながら仕事をしていく人を見ると高い評価を与えます。 逆に、静かに一人で集中して仕事に取り組んでいる人を見ると、この部下は体調がわるいのか?とか、やる気を感じないなと感じることがあります。
これらの特性を知らないと、「あいつはなぜ黙っているんだ!」「いつもいつもくちを開いてばかりで!」と全く正反対のストレスを互いに感じ、それが誤解や偏見、不快感、不信感に綱がり、ギスギスした関係につながることがあるのです。 これらは単なる特性です。 相手の特性を知り、「そんなものだ」と割切って、少し相手にあわせた行動をとることが「思いやり」です。 思いやりをもって接することができれば、自然とチームの雰囲気が温かくなり、信頼感でつながることができるようになります。
エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。