採用で使えるEG(英語ネイティブのみ)

「エマジェネティックス®は、採用に使えますよね!」 エマジェネティックス®研修を受講された方からよく戴くコメントです。 詳細は、「採用でEGを使いたいんですが・・・・」をご覧いただきたいのですが、残念ながら、エマジェネティックス®は採用では使えません。

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採用活動中に取得したプロファイルは信用できない

新卒でも中途でも応募してくる人達の多くは、「自分をよく見せたい」「内定を勝ち取りたい」と考えていることから、普段の自然で素直な自分の気持ち、考え、行動を回答せずに、「こう回答する人が採用されれやすいだろう」と想定してプロファイル作成の質問に答える傾向があります。

このように、本当の姿を映し出したプロファイルを取得できているとは限らず、嘘の人物像を示すプロファイルである可能性が高いのです。 嘘かもしれないプロファイルを見ても、使い物にはなりません。  

能力が解らないのに採否を決めてはいけない

そもそも、エマジェネティックス®は能力を一切測定しておりません。 好みや傾向は測定していますが、能力はわかりません。 この特性は身長・体重・住所・性別・宗教・趣味のようなものと同列に扱われるものですから、特性を理由とした採否は差別であるとも言えます。  

英語(ネイティブ)だけに有効な採用EG

「それでも、採用活動にEGがあれば多様性のある組織作りや、内定辞退率の削減につながるはずだ!」という声は世界中で存在します。 これは米国も同じです。

  実は、英語をメイティブに使う人だけに有効なエマジェネティックス®があります。 採用に特化しているのですが、エマジェネティックス®の理論を導入し、且つ、能力も測定します。 ただ、英語のネイティブスピーカーなくては正しい結果を得られないものになっています。  

これは、開発したウェンデル博士が米国人で、英語のネイティブスピーカーであるいことが原因です。 英語のネイティブスピーカーで言葉を理解できるだけでなく、文化を理解し、普段からその中で生活していないと「理解できない」「回答に時間がかかる」ことになります。

能力も測定しているために、問題が表示されてから、回答を入力するまでの時間も計測されていますし、その正確性も測定されています。 言語の壁、文化の壁によって、日本生まれの日本育ち、母国語が日本語で、日本の企業で働き、日々の大半を日本人とだけコミュニケーションをとって生活をしているような人にとっては正しい回答を得ることが出来ません。 設問内容を完全に日本語に翻訳したとしても、文化的背景が異なるために、期待する回答を得られないことも非常に多くあります。

  日本のEGIJのスタッフ数名で、この採用のためのエマジェネティックス®テストを受験したことがあります。 でも、上述のような試験であるため、日本語化は不可能であると判断しました。

  開発者のウェンデル博士にも相談しましたが、ウェンデル博士自身が日本語を学び、日本の文化の知識を得て、日本の慣習を熟知したとしても、文化的側面が異なるために正しい設問設定はできないと言われました。

ウェンデル博士自身が「日本人の両親をもち、日本生まれの日本育ちで、日本人に囲まれて育ち、生活し、仕事をして、日本語ネイティブであれば作れるだろう」と言うのです。

EGIJのスタッフが勉強をして、ウェンデル博士並の知識を身に付けることで、もしかすると作ることができるかもしれませんが、そこに至るまでは非常に遠いのは明らかです。

  これらの理由から、採用に使えるエマジェネティックス®の日本語化は断念でしました。

※ 正確には、日本で使える採用に利用できるエマジェネティックス®テストの開発は断念しました。  

内定者辞退率の削減・入社後のフォローには有効

先述の通り、既存のエマジェネティックス®プロファイルは、採用活動の合否判定には使えません。 ただし、そのプロファイルが間違いなくその人の正しい姿を映し出していることが担保されるのであれば、合否判定とは別の有効な使い方があります。

  例えば、内定を出した人に「どんな言葉をかければ、自社へのロイヤリティが上がるか?入社意思が高まる(維持できる)か」は正しいプロファイルが教えてくれます。 あるいは、入社後も「どんなコミュニケーションスタイルをとれば気持ちよく働けるか」をプロファイルが教えてくれますから、フォローの仕方を個々人別に変えることで、離職率の削減に有効活用できるはずです。  

ただ、これらの活用には十分な知識が必要です。 中途半端な知識「解ったつもり」で取り組むと、人を傷つけてしまうこともあります。 こうした使い方をしたい方は「認定アソシエイト」資格を取得して下さい。 参考:認定アソシエイト育成コースのお申し込み  

  エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。

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