上司の自己主張性の違いによって、部下に対する評価が変わってきます。 自己主張性左寄りは、スピードよりもミス無く確実に仕事を終えることを好みます。 自己主張性右寄りは、ミスがあっても直ぐに初めて早く結果を見たいと考えます。
自己主張性左寄りの上司は、部下が今やっている仕事を放置し、違う仕事を始めてしまう部下や、ミスが多い部下をみると「落ち着きがない奴だ。一つ一つ確実に、落ち着いてやれよ」と評価しがちです。 自己主張性右寄りの上司は、指示したことをなかなか始めない部下を見ると「指示したことを直ぐにやらない怠慢な奴」と評価しがちです。
エマジェネティックス®の行動特性の違いも、誤解や偏見、不快感、不信感を抱く原因となっていることがあります。 これらは単なる「特性の違い」でしかありません。 自分の特性と異なる特性を見ると「ネガティブ」に見えることが原因です。
自己主張性右寄りが嫌なこと
自己主張性右寄りは、正確性よりもスピードを優先させたい特性です。間違いやミスがあっても、後から直せば良いと考える傾向があります。 また、やらねばならないことがあるなら、直ぐに始めたいと考える傾向があります。 そのため、ゆっくり、確実にと言われるとストレスを感じます。 今すぐやりたいと感じてしまうのです。
自己主張性左寄りが嫌なこと
自己主張性左寄りはスピードよりも確実性を重視する特性です。 今やらねばならない仕事を確実に、ミス無く終えたいと感じますから、それが終わるまで次にかかることは好みません。 今すぐ何かをしろと言われるとストレスを感じます。
これらの特性を知らないと、「あいつはなぜ早くやらないんだ!」「この仕事が終わっていないのに他の仕事をするなんて無責任だ!」と全く正反対のストレスを互いに感じ、それが誤解や偏見、不快感、不信感に綱がり、ギスギスした関係につながることがあるのです。 これらは単なる特性です。 相手の特性を知り、「そんなものだ」と割切って、少し相手にあわせた行動をとることが「思いやり」です。 思いやりをもって接することができれば、自然とチームの雰囲気が温かくなり、信頼感でつながることができるようになります。
エマジェネティックス®(EG)研修を受講し、各特性を理解することで、上司や部下でありがちな問題の解決につながります。 日々、エマジェネティックス(EG)で学んだ特性を意識し、自分の特性と相手の特性について「色で考える」ことを習慣化してください。 そうすれば、エマジェネティックス®研修で学んだ内容を実践的に活用できるようになります。